正常値 = 幸せ?

 息子さんが慶○大学病院の先生(整○外科)という高齢の男性。

 糖尿病があってうちに通院していたのですが、正常値を少しでも越えると慶○大学病院から「薬を増やして正常値にするように。」と、お手紙が来ます。

 こ本人はこのままで良いとおっしゃるので、私も同意見なのでそのままにしていると、しばらくしてまたお叱りのお手紙が来ます。

 「80代後半の人生で、あれもだめこれもだめ、薬もてんこ盛りで幸せになれるんじゃろか?臨床的にはこの年齢でこの数字で、全く合併症は起こらんぞ!」と反撃のお手紙をあの慶応大学病院のお偉い先生(?)に書いたら、その方、恐らく病院をかえるように指示されたのでしょうね、いらっしゃらなくなってしまいました。

 さじ加減っていうでしょ?その人その人に合った治療の仕方、数値のもっていき方というのがあるわけで、、「正常値にする = 幸せ」ではないのですけどねぇ。

 最近の若い先生はデータ至上主義なのか、データが良ければ安心なのか、顔をみない、心をみない先生が多くて困りますなぁ。