解熱剤

 熱が出ると解熱剤を使うと思いますが、今どきの方は、解熱剤(げねつざい)のことを「かいねつざい」と読んだり、下熱剤と書いたり、、。

 「熱冷ましはお持ちですか?」と伺うと、「あります!」と。
 その後、薬局から電話がかかってきて、「解熱剤はもらえないのか?と言っていますけど。」と。「いや、熱冷ましはあるとおっしゃってましたが…。」と言うと、「熱さまシートはあるそうです。」…そう、熱冷まし(解熱剤)のことを「熱さまシート」と思うようです(小林製薬さんのネーミングはいつもとても分かりやすいのですけど、世間に浸透しすぎ…(^_^;))。

 咳と痰が出る方に咳止めと痰の切れる薬をお出しすると、後日、「痰が切れる薬を飲んだから痰が出るんだろ!」と怒ってみたり…(炎症で出てくる痰が絡まずに上手く出せるようにする薬なのですけどね)。

 以前にも書きましたけど、下肢の静脈瘤を悪化させないための、「弾性ストッキング」を女性の患者さんにお奨めしたら、「私は女性ですっ!(`Δ´)」とキレられた事がありました(男性ストッキングと思ったようです)。

 様々な言葉が飛び交う世の中になったので、受け止め方も様々で、医者側としては考えて考えて言葉を使わないと、ホントややこしいですわ…┐(-。-;)┌