ご高齢の方のお散歩事情

 ご高齢の女性の患者さんと話していて、「よく歩いて下さいね!」なんて言ったら、「先生、この前、早朝に歩いていたら車が近づいてきて、おばあちゃん!大丈夫ですか?家はどこ?なんて声をかけられて…。」と言われたそうで。

 お年寄りは早起きの方が多いので、早い時間にご高齢の方が一人で歩いていると、徘徊と思われるようで…。(^_^;)

 声をかけた人も勇気を出して声をかけたと思うのですが、徘徊している人なのか散歩している人なのか、一目で見分ける方法はあるのかなぁ?

 一人暮らし等の誰も面倒を見てくれない環境で、風呂もろくに入らないで、着替えもろくに出来ないで朝早くから徘徊していれば、身なりでなんとなく分かりそうですが、そんな典型的な例なんてわずかでしょうし…。

 そんな中、こんな記事が…

 記事より…

 「警察庁が5日に公表した統計によると、2024年に届け出があった認知症の行方不明者は全国で1万8121人だった。前年から918人減少したものの、引き続き深刻な状況となっている。

 行方不明となった後に死亡が確認された人は491人にのぼった。

 死亡が確認された場所の内訳を見ると、河川・河川敷が115人、用水路・側溝が79人、山林が71人で、こうした捜索が難航しやすい場所が全体の54.0%を占めていた。

 また、亡くなった人の77.8%にあたる382人が、行方不明となった場所から5キロ圏内で見つかっていたことも明らかになった。」


 違うだろうな…と思っても声掛けする勇気は必要なのかも知れませんね。

https://www.joint-kaigo.com/articles/38328/