高齢者の免許の更新

 免許試験場での高齢者の認知症テスト…(以下、警察庁のホームページより)。

 「運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければならないこととされています。
 具体的には、次の3つの検査項目を受けます。

 ・時間の見当識
 検査時における年月日、曜日及び時間を回答します。

 ・手がかり再生
 一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行った後、記憶しているイラストをヒントなしに回答し、さらにヒントをもとに回答します。

 ・時計描写
 時計の文字盤を描き、さらに、その文字盤に指定された時刻を表す針を描きます。

 検査終了後、採点が行われ、その点数に応じて、「記憶力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある)」、「記憶力・判断力が少し低くなっている(認知機能の低下のおそれがある)」、「記憶力・判断力に心配がない(認知機能の低下のおそれがない)」と判定が行われます。

 検査の結果、「記憶力・判断力が低くなっている」との結果であった場合は、警察から連絡があり、臨時適性検査(専門医による診断)を受け、又は医師の診断書を提出することになります。認知症であると診断された場合には、聴聞等の手続の上で運転免許が取り消され、又は停止されます。」

 こんな感じで、当院の患者さんにも診断書の提出を求められた方がこれまで五人くらいいらっしゃいましたが、一人だけ難聴のために現場で理解できなかったのが理由で、認知症は無かったのですが、その他の四人は私も外来で診ていて気づかなかったのに、検査してみると認知症が始まっていて、免許試験場での検査の精度にびっくり!

 四人とも恨まれながらも、「認知症あり」で診断書をお書きしました。(皆さん免許の更新は出来ず…。)

 こんな立派な制度があるのに、何でまだ高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違え事故が起こるのでしょうね…。

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