入所前の健康診断書…

 ご高齢の方が自宅で過ごせなくなって施設に入所することが決まると、入所前の健康診断書と入所先の担当医宛の紹介状が必要になるのですが、その健康診断書と紹介状を断る主治医が多いのですが、なんで断るのでしょうね?

 これまでずっと外来で診てきて、いざ入所となったら、これまでの感謝を込めて誠心誠意尽くすべきなのでは?と思うのですが、「うちではそういうのはやってません。他で受けて下さい。」なんて平気で言ってしまう先生が少なからずいらっしゃいます。

 そうなると、相模原市から地域医療サポート医という役職を任命されている私を含めた数名の先生の所を頼って来られるのですが、、。

 そうなると、その方の今の状態やこれまでの経過を知らないし、一から質問して診察して採血もして認知症の有無を調べて、、とても大変な手間が生じます。

 訪問診療専門の所で訪問診療を受けている方が入所することになった際にも、主治医から「うちではレントゲンが撮れないから他で受けて下さい。」って…(`Δ´)

 レントゲンが撮れないなら、せめてそれ以外の事はやって、レントゲンだけ主治医が直接依頼してくるとかすれば快く受けるのに、丸投げってどうなのよ?

 これは選ぶ仕事ではなく、これまで診てきた主治医としての義務だと思うのですが、そんなことすら「出来ない!」と平気で断るようでは、地域での信頼が得られないと思いますけどねぇ。

 誰かがやるから俺はやらない…という医者が増えてきていて、本当に悲しい、、自分が老後にされたらどうなのさ?