学校健診の話

 学校健診の記事…

 「健診は学校保健安全法で小中高校などに義務づけられ、毎年4~6月に実施される。首都圏の教委によると、「聴診器が胸に当たって不快な思いをした」「なぜ肌を見せなければならないのか」などの意見が児童生徒から寄せられたという。」

 私も開業以来ずっと学校医をやっていますが、聴診器は肌に直接当てた方がよく聞こえるのは間違いないのですが、昔のように上半身をめくり上げたり脱がせたりなんていうのは今どきはあり得ないので、薄着になってもらって服の上から聴診器を当てていますが、以前、二人の医師で受け持っていた高校の健診で、もう一人の先生が必ず肌に直接聴診器を当てる先生だったので、女子からのブーイングがひどくて、いつの間にか女子は私が担当になっていたなんて事がありました。

 普段の外来でも、聴診をしようとすると、「ええええっ!診察するんですかぁ~~~っ!」なんて言って拒否する人がいると思えば、他のクリニックですが、ネットの口コミ等を見ていると、「あの先生は聴診器も当てない!」という書き込みがあったり、「服の上から聴診器を当てて聞こえていないだろうに、パフォーマンスならやめた方がいい!」という書き込みがあったり…。┐(-。-;)┌

 「あそこに行ったら、聴診器の裏側の小さい方で聞いていて、酷くないですか?」なんていう我々からしたら馬鹿らしい勘違いもあったり…(聴診器はクルっと回せて、ベル型の面では低音を、膜型の面では高音を聴取しています。それぞれの面で聴取できる音が異なるため、聴取したい音に合わせて、使用する聴診器の面を選択します)。(^_^;)

 「点滴最強説!」や「注射一発で治る説!」もいまだに残っていて、皆さん何言っても良い時代で自由で良いなぁとは思いますけど、レビューを書き込むくらいなら、その事について少しは調べたら良いのにね…。

 まあ、学校健診では脱がせなくて良いという事で統一したことは良かったのではないでしょうかねぇ。

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